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1990年半ば以降、熟年離婚(結婚後20年以上の夫婦)が増えています。厚生労働省の人口動態統計では結婚20年以上を経た夫婦の離婚件数が

・1980年 約1万 880件
・1990年   2万1718件
・1995年 約3万1800件
・2007年  4万 349件

と、25年以上前に比べると4倍以上になっています。
また、離婚を切り出すのはほとんどが「妻」から。 長い年月夫婦としてつれそいながら、日々些細なイライラや不満を募らせていく…。子どもも独立し、いよいよ自分の自由な時間がもてるようになったとき、ふと「自分の人生、このままでいいのか」という思いにかられる……。

私のところにもそのような熟年女性の離婚相談が多数あります。そんなとき、「すぐに離婚した方がいいです」とは決して勧めません。
夫に何を言っても変わってくれなかった、今まで「我慢をしながら夫を支えてきた」という被害者意識が強い方や、経済的自立のめどがたたない方には再度一人でこれからの人生を過ごしていくのかを熟考した上で準備に入ってもらいます。また、この年代の方に多いのが
「何かの資格をとるね」という言葉。資格をとってすぐに自活していくというのは想像以上に大変なことです。
離婚は、配偶者の死に次いでストレスが大きいと言われています。勢いで離婚をして満足した気分でいられるのも数ヶ月です。だからこそ、離婚をする前にしっかりとした心・経済の準備が必要となります。 自分自身で経済的自立のめどをたてながら、一方では夫となんとかやり直すことはできないか修復をも同時にはかり、それでもどうしても離婚をしたいという結論に達したときに本当に離婚を踏み切るくらいの慎重さが必要です。

夫婦の修復を試みたけれど、どうしても離婚して新たな人生をやり直したいというあなた!

2007年4月から「離婚時の厚生年金分割」の導入が開始されています。
夫がサラリーマンの場合、婚姻期間中に夫が支払った保険料に見合った厚生年金の最大半分までを妻が受け取ることが出来るという制度です(夫の方が収入が高い場合)。 さらに夫が死亡しても妻が再婚しても年金は受給し続けられるというもの。

今まで専業主婦は、離婚後老齢基礎年金しかもらえませでしたので、これは画期的なことです。
夫の受け取る厚生年金のうち、婚姻期間中に相当する部分の半分にあたる金額を妻が受け取ることができます。妻はそれに老齢基礎年金をプラスしてもらえるというわけです。
女性にとって強い味方になってくれそうですね。

夫が定年を迎えると、夫婦で過ごす時間は確実に増えます。そんな時、今まで心の奥底で眠っていた夫への不満がふつふつとわき上がってくるようです。ここであるデータをご紹介しましょう。

<50代主婦520人にききました!>(週刊朝日より)

■ 定年後夫婦2人きりになる時間が増えることに不安がありますか?
【男性】
あまりない  51.6%
ない      31%
ある      17.4%
【女性】
あまりない  38.2%
ない      32.4%
ある      29.4%
 
※日々の些細なすれ違いが積み重なって大きな不満やイライラになるのでしょう。
■定年後の楽しみは何ですか?
【男性】
国内旅行  62%
海外旅行  38.4%
食べ歩き   31.4%
【女性】
国内旅行  61.8%
海外旅行  36.6%
食べ歩き   21.4%
 
※こちらは夫も妻も同じ気持ちでいるようです。一緒にいきたいと思う相手は……。
■定年後に夫婦が楽しく暮らすために相手に何を望みますか?
【男性】
一緒に買い物や旅行にいく  43%
小言を言わない        37.2%
共通の趣味を増やす      32.6%
【女性】
家事を手伝う           48.9%
一緒に旅行や買い物に行く   39.3%
妻べったりにならないで自立する 37.0%
 
※ちなみに「夫にべったりにならないで自立する」は9.3%でした。
■夫のどんなところがイラつきますか?
●ごろんとしている
●自分でできる些細なことを私にさせようとするとき
●私が忙しいにもかかわらず家事を手伝わないでじっと座って動かないとき
●一日中家にいるだけで……
●会話の理解が遅い
●話しかけても返事がなく、会話がないとき
●こちらに関心をもちすぎる
●30年以上もつれそっても妻や子のいうことより親を信じ親のみをかばうとき
●買い物に行ってせかされるとき
●トレイを汚す
●脱いだものをそのままにする
●使ったものを元の場所にもどさない
などなど

気持ちのすれ違い、家事や会話に関することなどがあげられています。
日頃妻がどんなことを思い考えているのか、妻の一言一言を気にしながら、また「ありがとう」という感謝の気持ちを言葉や態度で示すことも必要です。女性はご褒美がほしいものなのですから。

 

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Q  これからの人生、夫や息子の嫁とどう関わっていけばいいの?
この4、5年前から、更年期の症状があるのです。パートをずっとやっていたのですけれど、主人は私が外に出るのをすごく嫌がるので辞めました。夫はすごく短気で怒りやすい性格。でも、私も来年50歳です。息子も結婚して家にも寄りつかず、嫁の言いなりです。何か自分のために好きなことができなくて、毎日夫と子どものために生活を送ってきただけ。他人から見て生活は安定して幸せな悩みなのでしょうけど、こう心にポッカリ空虚なものがあるのです。どうしたらいいでしょうか?
A 岡野流 アドバイス

50才の声を聞き、自分のための生き方もできず、ご主人が嫌がるパートを辞めて、やりがいやら不安であせる気持ちもよくわかります。そして、手塩にかけて育てた息子への悔しく、情けない思いもよくわかります。なんだかんだといっても息子は、お母さんが大好きです。だから、お嫁さんに対しても、遠慮しちゃいけないと思います。真剣に向き合って。こういうのは嫌。こうして欲しい。ケンカになって意地悪婆さんだって思われてもいいの。真剣にぶつかって行かないと伝わらないこともある。嫁は受け止める体力もあるし、若いから、気持ちを嫁にぶつけた方がいいですよ。嫁とそうやって戦っていると、実は夫とタッグ組めますから。
夫とのコミュニケーションの1つとして、ターゲットを何か持つといいのよ。嫁にはちょっと悪いけれど、嫁をターゲットにして。熟年夫婦として仲良しになりたい時には、一致団結して、知恵使って、ただの嫁いびりじゃなくて、賢い嫁との戦い方でストレスを発散するの。嫁がよくなればという大義名分をもった気持ちでね。 孫ができたら、お互いに忙しくなってそんなこともできななりますからね。今のうちにきちんと上下関係作っておかないと。嫁がコワイなんて言っていないで。メリハリつけて、優しくするときは優しくして、言うべき時はガツンと。何かあったら「お父さん助けて」、みたいな。そういう時はあなたたち夫婦が仲良くなれるもの。姑としてやるべき時はやる。本音でぶつかれば嫁だってわかるわよ。同じ人を愛しているのだから。大事な息子を嫁も愛しているのだから。中途半端がいけないの。いまさら夫の望まないお勤めに行くとか、カルチャーセンターに行っても、時間とお金の無駄ですから。何かしっかりと自分の存在をアピールして、子育ての集大成というべき嫁とのかかわり方まではっきり白黒つける。こんなことが夫と仲良くなれたりして、夫婦二人きりの生活を楽しくできるようになります。


-著書の紹介-
『ちょっと待って その離婚!』もご覧下さい。

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